「ぜんぶ、じぶんでやる!」と子どもたち。「ずっと削っていたい…」というおとなも
01. 「削ると木がツルツルに!」
02. 細かな調整もじぶんで。納得のスプーンが作れたそう
03. この日の木材は大阪産のスギ。思わず香りを
04. 講師は、大阪府住之江区で木工教室や「木育」の活動をしている米地徳行さん
05. 配られたのは、スプーンの木材、2種類の紙やすり、ガーゼ、輪ゴム、くるみ
06. 木工が初めてでも大丈夫。みんなテンポよく手を動かす
07. 「30年前と比べて日本の森は変わった?」など大阪の森や木についてのクイズも
08~10 見て、触れて、“じぶんのかたち”に
11. 「できたよ!」カメラの前まで見せにきてくれました(笑)
12. 完成したスプーンをイメージしながら、木と向き合う時間
(お父さん)削りはじめるともっとやりたくなるんですね。子どものことそっちのけで(笑)。帰って僕が家族全員分を仕上げようと。家族みんなでつくれるのがいいですね。
(お母さん)かたちが変わっていくのがおもしろかったです。削りながら木の香りがするのもいい。家族で木のスプーンを使うのが楽しみです。
(お子さん・右)このスプーンでヨーグルトが食べたい。
ものづくりの楽しさ、だけじゃない
今回のワークショップは、スプーン型の木材を紙やすりで削ることがメイン。あれこれ作業工程を考える必要はない。木材を袋から出した瞬間の香り、けずって滑らかになっていく木の丸み、くるみオイルで鮮やかになる木目、木からいろんなものを受け取りながら、子どもたちはご機嫌に、おとなは柔らかな表情で手を動かす。そして会場が軽やかで楽しい雰囲気に包まれたのは、決してスプーンができあがっていく工程の話ではないはず。
日常のなかで、「想う」ことも大切なのかもしれない。
森の中を歩いたり自然豊かな場所に出かけたりしなくても、まちなか、日常生活でも「木を想う」ことはできる。できたばかりの木のスプーンをしっかりと手に握ったまま会場を後にしたお子さんの姿が印象的でした。